2004・里山用水ウォーキング・・・デジカメリポート

宮川流域エコミュージアム全国大会開催・9月17日、18日ANI_011.gif (1196 バイト)
宮川流域各地の自然や歴史を博物館に見立て、保存・継承する「エコミュージアム」の取り組みを紹介する「宮川流域エコミュージアム全国大会」の開会式が17日、伊勢市朝熊町の県営サンアリーナであり、約650人が参加しました。
全国大会では、流域14市町村の流域案内人が、宮川流域の自然や歴史を体験する15コースの分散会を企画しました。
宮川流域に住む有志約50人が宮川のイメージソングを合唱したり、宮川流域案内人の活動を紹介するビデオ上映もありました。
開会式後、参加者らはバスに乗り込み、1箔2日の各分散会へ出発しました。


勢和村の分散会では「里山の恵みとビオトープ・立梅用水を歩く」と題し開催しました。この分散会には、全国から女性6名、男性12名、計18名の参加があり、地域ボランティア「勢和語り部会」がガイド役を務め、「エコミュージアム」として地域の人々が取り組む活動を紹介させて頂きました。
この二日間の様子を映像リポートを紹介します。

【9/17・15:00】
まずは丹生大師の里、神宮寺を尋ねて頂き水銀文化、弘法大師の縁の地を紹介致しました。

 

【9/17・15:40】
立梅用水沿い「あじさいの小径」を歩いて頂き、立梅用水の「切り通し」をご覧頂き、歴史や現況をについて紹介致しました。そして地域の人々と土地改良区が協働して進める「ふるさと水と土保全」活動の一環、「あじさいいっぱい運動」について紹介しました。

 

【9/17・16:00】
次へに「メダカ池(通称)」に到着した一行は、ボランティアグループ「ほてい倶楽部」が荒れた休耕田を活用してつくった「農村のビオトープ」を紹介しました。このメダカ池にはタガメ、ゲンゴロウ、ミズカマキリなどの珍しい水生昆虫が50種類以上生息しています。
ちょうどホテイアオイの花が満開で一向の目を楽しませてくれました。
そして水田機能が持つ生物多様性に関心を深めて頂きました。

 

【9/17・15:40】
立梅用水沿いを離れ和歌山別街道に入りました。
丹生は古くは伊勢商人発祥の地として、また神宮寺・丹生神社の門前町、参宮客で賑わう宿場町として栄えました。大和屋・梅屋・粕屋など今に商家としての屋号が多く伝えられています。格子戸・虫籠窓・板暖簾などが残される建造物を和歌山別街道沿いに尋ねて頂きました。

 

【9/17・18:00】
今夜の宿泊場所となる「油田邸」に到着しました。
農業法人「勢和の里」が豆料理を中心に昔懐かしい田舎料理でもてなしました。

夜遅くまで夜なべ談義が続いたそうです。

油田邸は、昔からの作り酒屋でこの屋敷の裏を流れる濁川は、米のとぎ汁が川に流れ、白く濁ったことから川名がつけられたと言われ、盛んに酒造りが行なわれていたことが伺われます。

 

【9/18・7:40】
朝食は、油田邸の広い芝生の庭でゆっくりと食事をして頂きました。

 

【9/18・8:40】
続いて朝柄地区の立梅用水沿い2kウォーキングを行ないました。

村の自然観察員、寺村善治さんのボランティアガイドを受け、用水沿いのいろいろな植物を観察しながら里山用水ウォーキングを楽しんで頂きました。

 

 

【9/18・10:00】
その後、波多瀬地区・元丈の里「薬草薬樹公園」を訪れました。
野呂元丈
翁は江戸中期、将軍徳川吉宗のお抱え医師でもありオランダの本草医学を日本にはじめて紹介するなど本草学の先駆者です。この偉人、野呂元丈誕生の地にちなみ波多瀬地区では住民活動として薬草・薬樹公園の建設、薬草、ハーブの栽培やこの材料を使った「元丈うどん」、「足湯」などの体験ができる「元丈の館」の運営などが行なわれ、多くの来訪者に好評を得ています

 

【9/18・10:40】
最後にローズマリーを材料とする「足湯」に入って頂き、二日間の疲れを癒して頂きました。
今回の交流を通じ、勢和村の地域の人々が地域資源を活用した「エコミュージアム」への取り組みが紹介でき、地域のことに理解を深めて頂けたこと大変嬉しく思います。
この後、伊勢に戻り全大会へ参加頂きました。

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