農村のビオトープ
7/11 勢和小学校1年生がメダカ池の生き物調査を行ないました。
         




農村のビオトープづくり

農村のビオトープづくり・・・多気町丹生地内(ほてい倶楽部)
 私達の住んでいる多気町勢和地域は、山林が7割、平地が3割と言う中山間地域です。昔は、田んぼやその周りの水路にたくさんいたメダカやタガメなどの生き物が、今はだんだんと少なくなっています。この一番の原因は土地改良事業による水路や田んぼなどの整備が生態環境を変えてしまったものと考えられます。
又、山間に残された耕作条件の悪い田などは、長く続く転作の影響や、耕作困難などから、どんどんと放棄され荒れ放題の現状にあります。田んぼは、年に一度「しろかき」と言うの作業により土が攪拌され、水が張られ一定の生態環境が保たれています。この環境が維持されてこそ、そこを住みかとするたくさんの生き物が生きられるのです。私達ほてい倶楽部は、平成7年より「ふるさと水と土の保全活動」の一環として荒れていた山間の田を昔のような田んぼに復元し、少なくなったメダカを放しホテイアオイを植え、水田機能を活用した生態系の保全活動を行っています。現在では、「農村のビオトープ」を活用し子ども達の環境学習の場として活用を進めています。
平成12年4月農村のビオトープづくりを通じて三重県環境功労賞受賞】
広場

丹生大師の里、農村のビオトープ(通称メダカ池)の変化
4月中旬: 田んぼのしろかき
4月下旬: メダカを放し、ホテイアオイを植える
7月中旬: 田んぼの草とり
8月上旬: ホテイアオイ開花、メダカたくさんふえる
8月下旬: 田んぼの草とり
9月上旬: ホテイアオイ全開花
9月中旬: 「ホテイアオイとメダカ」まつり開催
10月中旬: ホテイアオイ花終り
12月下旬以降: ホテイアオイや他の水生植物は霜により枯れてしまう田に水を張ったまま来年を迎える(メダカは越冬してます)
水田機能の維持による水と土と緑の保全広場の変化(1995〜)
・最初は、田んぼの面積700m2程でしたが、今では2200m2に増えました。
・ホテイアオイの他、ウォーターポピー,ハスなども植えました。
・食物連鎖が活発に行なわれ、50種以上の貴重な水生生物や水生植物が見
  ら れるようになりました。
・他に、周辺にはたくさんのトンボ、ホタル、鳥類も見られるようになりました。
・平成12年環境学習の一環として農村のビオトープを活用した「あぜ道とせせ
  ら  ぎ
」づくり推進活動が始まりました。