あじさいいっぱい運動

               あじさいいっぱい運動(平成5年〜)
活動の起こり・・・多気町勢和地域 には祖先が残してくれた水や土(農業用水や農地)、それを育んだ歴史や文化といった大切なものが多く残されていますが、昭和60年頃、農業近代化の中で変容を遂げ、人々の関心も薄らいでいました。そんな状況を憂えた地域の人達は、それらに再び目を向け守っていくことが自分達の責務だと気付きました。そして、それらを再認識してもらうための活動が、丹生地区の住民を中心としてスタートしました。それは農地や農業用施設周辺にあじさいを植栽し、農村景観にマッチした「あじさいの里づくり」をすすめ、水や土にもう一度、関心を呼び戻そうと願うものです。これが地域ボランティア「あじさい倶楽部」と水土里ネット立梅用水の協働による「あじさい1万本運動」の起こりで、更にこの運動が育んだ「地域コミニティ」の広がりが、現在の勢和地域全体による「あじさいいっぱい
運動」となっています。

1994.2休耕田を活用した苗木づくり 1995.3休耕田を活用した苗木づくり 2001.5あじさいの里親さん
休耕田を活用したあじさいの育苗
2001.6.20アジサイ1万本達成 2005.2.23古江地区あじさい鉢上げ 2005.2.27古江地区あじさい植栽
2003.6あじさいの里山
1993: 農村景観にマッチしたあじさいの里づくり を目指し、丹生地区、大師の里の田んぼや立梅用水沿いに地元ボランティア(あじさい倶楽部50名)が、「大師の里・あじさい 1万本運動」を開始。
1995: 地域の小学生(丹生小学校)も協力し学校で育てたあじさいを卒業記念として現地に植える。
あじさい1万本運動、5千本植樹達成
1996: あじさい1万本運動、6千本植樹達成
1997: 第1回彦左衛門のあじさいまつり開催、 まつりに際し都市との交流が住まれ、オーナー制度 のあじさい記念植樹が始まる。
1998: あじさい1万本運動、7千本植樹達成
1999: 地域用水機能増進対策協議会にてあじさいいっぱい運動として全村的に運動を広めようと話合われ、家庭であじさいを育て増やす「あじさいの里親運動」が始まる。
・立梅用水土地改良区と自治会が協力し、里親を募集。
・村内に182名、36種類のあじさい育てる里親が誕生
1999: あじさい1万本運動、9千本植樹達成
2000: 各地区にあじさいボランティアグループが誕生する。
2001: あじさい1万本植樹達成、あじさいまつりにて記念式典を行なう。
2001: 勢和小学校・丹生小学校全校生徒と地域ボランティアの協働によりて「ゆとりの丘・あじさいいっぱい」運動始まる。
2003: 朝柄地区立梅用水沿い・勢和小学校〜ゆとりの丘まで6.5k・2.250本を植栽
2004: あじさいいっぱい運動協議会設立
2004: 片野地区立梅用水沿い・憩いの森周辺3.5k・2,000本植栽 ・伊勢おかげ横丁にてあじさい展示
2005: 古江地区立梅用水沿い・ゆとりの丘下流770・2,500本植栽
2005: 東海美の里百選認定「名称・あじさいの咲く立梅用水」

2008:

立梅用水最終あじさい植栽・日本一長いあじさいの小径完成
苗木づくりから現地植栽までの作業行程
【 6 月】各家庭で発泡スチロールの箱を用い50本程挿し木を行う
【翌2月】各家庭で育てた苗木を休耕田移植し育苗する。
【翌2月】休耕田で育った苗木を現地移植する。
あじさいいっぱい運動協議会
あじさいいっぱい運動協議会とは・・・
多気町勢和地域全域で「あじさいいっぱい運動」に取り組むボランティア団体の代表と各地区自治会長、水土里ネット立梅用水、行政の約30名(会長 平岡春三)で構成され、地域資源の保全・活用・環境向上の一環として地域が連携し、あじさいによる美しい里づくり活動を進めることを目的としています。